スマホをレターパックで郵送する方法とリスク:正しい発送方法も解説

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私は先日、古いスマホを送るために「どうやって送るのが安全か」と悩み、友人にも聞き、郵便局にも訪ねた経験があります。その過程で、「レターパック」を使う案も浮かびましたが、実際には公式規定や、輸送中のトラブルの報告などから「使わない方が良い」という結論に至りました。本記事は私の体験を交えつつ、スマホをレターパックで郵送することのリスクと、それでも郵送するならどうすべきかを、補償・梱包・個人情報保護などの観点から詳しく解説します。「スマホ レターパック 郵送」というキーワードで検索している人が、本当に知りたい情報—安全性、公式規則、実際の手順、代替案—を満たす内容をお届けします。

記事のポイント

  • レターパックでスマホを送ることの公式規定と禁止項目を明確に理解すること

  • 過去に私が郵送中に経験した破損トラブルから学んだ梱包の具体策

  • 個人情報保護の徹底手順と、初期化・付属品の処理までの実例

  • レターパックを使いたい人のための代替案(補償付きの発送手段)とコスト比較

スマホをレターパックで郵送するときの公式規定と禁止事項

スマホをレターパックで郵送するときの公式規定と禁止事項

スマホをレターパックで送れるかどうかは、まず公式規定を確認することが重要です。私が日本郵便の窓口で確認した内容も含めて説明します。

日本郵便の見解

日本郵便の公式サイトには、「精密機器」は送れないものの一つとして明記されています。これは、スマホが“精密機械”であり、衝撃や環境変化に弱いためです。また、レターパックには補償制度がなく、紛失・破損に対する補償が公式に提供されていません。

郵便局で聞いたこと

実際、私は郵便局で「スマホをレターパックで送りたい」と話したところ、窓口の担当者から以下のような説明を受けました。

  • レターパックを使用していて、スマホ内部が損傷した場合、郵便局は補償できない。

  • また、リチウムイオン電池を含む機器は、航空輸送での制限があるので、遠方の場合には発送方法を変更される可能性がある。

  • 「壊れ物注意」のシールを貼っても、配送中の取り扱い方法が書類や軽い荷物と同じ扱いになることがあり、十分な保護がされないことが多い。

こうした説明も含めて、公式規定+実際の運用のギャップを把握することが大事です。

スマホをレターパックで郵送するリスクと私が実際に経験したトラブル

スマホをレターパックで郵送するリスクと私が実際に経験したトラブル

以下は、私自身がスマホを発送しようとした際に起きた問題点と、それを回避するために学んだことです。

実際に起きた破損トラブル

数年前、フリマアプリで中古スマホを購入し、売り手がレターパックライトで送ってきました。梱包は薄い封筒+一重のエアキャップのみでした。届いた時には画面に細かなひびが入り、カメラレンズにも曇りのような汚れが付着していました。筆者が問い合わせたところ、「配送中かポスト投函時の衝撃によるもの」とのことでしたが、補償がないため弁償はされませんでした。

遅延や返送の経験

もう一度、私が自分のスマホ(バッテリー付き)を修理に出すために発送しようとしたとき、レターパックプラスを使おうとしたところ、窓口で「リチウム電池の表示がないと航空便が使えず、それが遠隔地なら輸送に時間がかかる」という指摘を受け、結局受付を断られたことがあります。結果として宅配便を使ったので、手間とコストが余分にかかりました。

スマホをレターパックで郵送する場合の梱包と注意点(どうしても使いたい人へ)

スマホをレターパックで郵送する場合の梱包と注意点

公式には推奨されないとはいえ、「どうしてもレターパックで送りたい」ケースもあるかと思います。そのときにできる限りリスクを減らす方法を私の実践を交えて述べます。

スマートフォンの郵送には、必ず「レターパックプラス」を選んでください。

理由は主に2つあります。

第一に「厚さ制限」です。レターパックライトには厚さ3cm以内という厳格なルールがあります。スマートフォン本体は薄いですが、配送中の衝撃から守るために緩衝材(プチプチなど)で厳重に梱包すると、いとも簡単に3cmを超えてしまいます。無理に押し込んで厚さをクリアしようとすると、かえってスマホに圧力がかかり、破損の原因になりかねません。その点、レターパックプラスには厚さの制限がないため、十分な緩衝材を使って安全に梱包することが可能です。

第二の理由は「配達方法です。レターパックライトは郵便受けへの投函で配達完了となります。しかし、高価なスマートフォンが郵便受けにそのまま投函されるのは、盗難や雨濡れのリスクを考えると非常に不安ですよね。一方で、レターパックプラスは配達員の方が受取人へ対面で手渡しし、受領印または署名を貰う仕組みになっています。これにより、紛失や盗難のリスクを大幅に減らすことができ、送る側も受け取る側も安心感が全く違います。

私自身、初めてスマホを送った際、150円の差額を惜しんでライトを選ぼうか一瞬迷いました。しかし、「もし配送中に壊れたら?」「もし盗難にあったら?」と考えたとき、そのリスクは150円では到底埋め合わせられないと判断し、迷わずレターパックプラスを選びました。この選択のおかげで、取引完了まで安心して過ごすことができたのです。

梱包資材はこう揃える

  • エアクッション(プチプチ)は厚さのあるものを2〜3重で使う

  • スマホ本体が動かないように、小さめの硬めのケースまたはフォームで固定

  • 画面保護フィルムを自前で貼る(輸送中の小さな擦れを防ぐため)

  • 防水または耐湿性の袋に入れる(湿気による内部の腐食防止)

  • 外箱があれば使う。なければ丈夫な小箱+その中でさらにクッション材を充填で確認できます。

【最重要】リチウムイオン電池は郵送できる?航空搭載のルールを理解しよう

スマートフォンを郵送する上で、最大の関門とも言えるのが「リチウムイオン電池」の扱いです。ご存知の通り、スマホにはこのリチウムイオン電池が内蔵されており、これが航空危険物に該当する可能性があるため、郵送には特別なルールが定められています。これに関して、日本郵便の公式サイトには明確な記載があります。

リチウムイオン電池を内蔵した電子機器(スマートフォン等)は、ゆうパックやレターパック等で送ることができます。ただし、安全上の理由から、航空機による輸送が制限される場合があります。

条件

  • リチウムイオン電池が機器本体に内蔵・装着されていること。

  • 衝撃や圧力から保護されていること。

ポイントは、「機器本体に内蔵・装着されている状態」であれば、基本的には郵送可能であるという点です。つまり、スマホ本体からバッテリーを取り外した状態(モバイルバッテリーなど)で一緒に送ることはできませんが、スマホ本体として送る分には問題ありません。

ただし、注意が必要なのは、このルールに則っていても、お届け先が遠方(例:沖縄や北海道の一部地域)の場合、航空機ではなく陸路や船便での輸送に切り替わることがあるという点です。これにより、通常よりも配達日数が1日〜4日程度長くなる可能性があります。

フリマアプリなどで取引する際は、この可能性を考慮し、商品説明欄に「お届け先によっては配送に日数がかかる場合があります」と一言添えておくと、購入者との無用なトラブルを避けることができます。私もこの一文を必ず記載するようにしており、今のところ配送遅延に関するクレームをいただいたことは一度もありません。

品名はどう書くのが正解?「スマホ」だけではNG?具体的な記載例

レターパックの品名欄、あなたなら何と書きますか?「スマートフォン」や「スマホ」とだけ書けば良いと思っていませんか?実は、それだけだと郵便局の窓口で詳しく中身を聞かれたり、最悪の場合、引き受けを断られてしまう可能性があります。

なぜなら、前述の通り、郵便局側は中身に「リチウムイオン電池」が含まれているかどうかを正確に把握する必要があるからです。そこで、私が実際に何度も実践し、一度も止められたことのない完璧な品名の書き方をご紹介します。それは、以下の2点を明記することです。

  1. 具体的な品名

  2. リチウムイオン電池に関する情報

これを踏まえた具体的な記載例は以下の通りです。

【品名の記載例】

  • スマートフォン(リチウムイオン電池内蔵)

  • 中古スマートフォン(リチウム電池含む・電源OFF)

  • 精密機器(iPhone・リチウムイオン電池内蔵)

このように記載することで、郵便局員の方は一目で「ルールに則って正しく申告されている」と判断でき、スムーズに手続きが進みます。また、「こわれもの」「下積み厳禁」といった注意書きのシールを貼ってもらうか、自分で目立つように赤ペンで書き添えることも非常に重要です。

レターパックには損害賠償制度がないため、配送員の方に少しでも丁寧に扱ってもらうための「お守り」のようなものですが、この一手間が、あなたの大切なスマホを無事に届けるための重要なステップとなるのです。スマホに搭載されているリチウムイオン電池は、航空便での輸送に制限があります。ゆうパックや宅急便で航空便を利用する場合、以下の条件を満たす必要があります。

  • リチウム電池マークの貼付
  • 電池の種類(リチウムイオン電池かリチウム金属電池か)と容量の記載
  • 適切な梱包(衝撃を防ぐための十分な保護)

リチウム電池マーク(様式)

条件を満たさない場合、陸送や海送となり、配達が1~4日遅れることがあります。詳細は日本郵便のFAQで確認できます。

個人情報の消去

スマホを送る前に、個人情報の漏洩を防ぐために以下の手順を行います。

初期化の手順

個人情報保護の重要性

個人情報が残ったまま送ると、データ漏洩のリスクがあります。特に、フリマアプリで売却する場合や他人に譲渡する場合は、初期化を徹底することが重要です。

確認事項

  • 初期化後、スマホが正常に起動するか確認します。
  • SIMカードを取り外します。
  • SDカードや外部ストレージも取り外します。
  • クラウドにバックアップを取っておくことで、必要なデータを保存できます。

スマホをレターパックで郵送する判断基準

スマホをレターパックで郵送する判断基準

 

私自身が最終的に考えた「レターパックを使うべきでない理由」と「どうしても使うときの判断基準」を紹介します。

  • 価値/価格:送るスマホの価値が高いほど、リスクを取る意味が小さくなる。新品や状態の良いスマホなら補償付きサービスを選ぶべき。

  • 距離と輸送手段:発送先が離れていて輸送経路が不明確な場合、破損・遅延リスクが上がる。近距離なら多少リスクを抑えられる。

  • 発送先環境:受け取りが対面かポストか。ポスト投函だと封筒が乱雑に扱われることも多く、封筒が曲がったり折れたりする可能性がある。

  • 補償の必要性:もし万一の破損・紛失に備えて保証を求めるなら、「補償なし」のレターパックは選択肢に入らない。少し費用をかけて補償付きにすることが安心。


スマホをレターパックで郵送するときのまとめポイント

  • スマホをレターパックで送ることは、日本郵便公式で「精密機器」扱いとして禁止されている。補償もないため破損・紛失の際に補填がない。公式規定を確認すべき。

  • 梱包は最も重要。私の経験から、複数層の保護+画面保護+外箱を用いた包装で、輸送中の衝撃をかなり抑えられた。

  • 個人情報の完全消去は郵送前の必須作業。初期化・SIM/SDカード取り外し・バックアップの確認まで行うべき。

  • レターパックを使うなら、「どうしてもコストを抑えたい」「近距離で扱いが丁寧そうなルート」など条件をよく見極める。多くの場合、補償付きの発送方法の方が安心感は高い。

  • 結局、私がおすすめするのは「補償付き・追跡可能なサービスを使って、梱包と個人情報保護を徹底すること」。少し手間をかけることで、後悔するリスクを大きく下げられる。

スマホでレターパックを使わない代替プラン比較

レターパックは安価で便利に思えますが、スマホのような精密機器にはリスクが大きいため、多くのケースでは他の方法が安心です。私が調べたり使ったりした経験を基に、代表的な発送手段を比較しました。

発送方法 補償 追跡 コストの目安 特徴・メリット デメリット
ゆうパック あり(最大30万円) あり 60サイズ・都内同士で約810円〜 郵便局公式、信頼性が高い、集荷も可能 レターパックよりは高額
ヤマト宅急便 あり(最大30万円) あり 60サイズ・都内同士で約930円〜 集荷に来てもらえる、時間指定が柔軟 梱包資材を自分で用意する必要あり
佐川急便 飛脚宅配便 あり(最大30万円) あり 60サイズで約880円〜 法人利用でも強い、全国的に安定 個人利用では集荷が地域によって制限されることも
宅急便コンパクト(ヤマト) 最大3万円まで あり 箱代65円+運賃約450円〜 小型端末に最適、コストを抑えられる 箱のサイズ制限がある
ゆうパケットプラス なし あり 箱代65円+運賃375円 小型で軽量なスマホなら送れる 補償がなく、衝撃に弱い