スマホを2年で返却するメリットとデメリット!au、ソフトバンク、ドコモの返却プログラムを徹底比較
最近、スマートフォンを2年で返却するプログラムが注目されています。これは、キャリアが提供するプログラムで、2年後にスマホを返却することで、残りの端末代金を免除してもらえるというものです。この記事では、au、ソフトバンク、ドコモの3大キャリアが提供する返却プログラムを徹底比較し、それぞれのメリットとデメリットを解説します。どのプログラムが自分に合っているのか、ぜひ参考にしてください。
これらのプログラムは、スマホを購入しながらも、2年後には返却することで端末代金を大幅に抑えられるという点で、リースに似た仕組みです。ただし、返却しない場合には、通常の購入と同じように全額支払う必要があります。以下では、各プログラムの詳細や、利用する際の注意点について詳しく説明します。
記事のポイント
- 各キャリアの返却プログラムの概要
- 返却プログラムのメリット
- 返却プログラムのデメリット
- どのプログラムがお得か?
各キャリアの返却プログラムの概要
auのスマホトクするプログラム
auの「スマホトクするプログラム」は、対象のスマートフォンを24回払いで購入し、13カ月目から25カ月目の間に端末を返却することで最終回の支払いが免除されるプログラムです。返却しない場合は、最終回の支払いを一括で行うか、再度24回に分割して支払うことが可能です。このプログラムは、au回線の有無に関係なく利用でき、au回線を解約した後でも継続可能です。ただし、未成年や法人契約の場合は店頭での手続きが必要です(スマホトクするプログラム)。
加入方法は、auショップ、au取扱店、またはau Online Shopで対象機種を購入する際に申し込みます。対象機種には、iPhone 16、Galaxy S25、Google Pixel 9aなどが含まれます。返却方法は、auに郵送するか、auショップに持ち込む形で行います。返却前には、端末のデータを消去し、工場出荷状態に初期化する必要があります。また、端末に故障や破損がないこと、付属品が揃っていることなどが条件です。条件を満たさない場合、最大22,000円(税別)の追加料金が発生する可能性があります。
このプログラムのメリットは、端末代金を大幅に抑えられることと、2年ごとに最新機種に乗り換えられる点です。デメリットとしては、端末が手元に残らないことや、返却条件が厳しいことが挙げられます。
ソフトバンクの新トクするサポート
ソフトバンクの「新トクするサポート」は、対象のスマートフォンを48回払いで購入し、25カ月目に端末を返却することで残りの支払い(24回分)が免除されるプログラムです。返却しない場合は、残りの支払いを続ける必要があります。このプログラムには、スタンダード、プレミアム、バリューの3種類があり、機種によって適用されるタイプが異なります(新トクするサポート)。
加入方法は、ソフトバンクショップやソフトバンク取扱店で対象機種を購入する際に申し込みます。対象機種には、iPhoneやAndroidスマホが含まれます。返却方法は、ソフトバンクに郵送するか、ソフトバンクショップに持ち込む形で行います。返却前には、端末のデータを消去し、初期化する必要があります。また、IMEI番号の確認やネットワーク制限がないことなどが条件です。条件を満たさない場合、最大22,000円(税別)の追加料金が発生する可能性があります。
メリットは、端末代金を抑えられる点です。デメリットとしては、支払い期間が48回と長いことや、返却条件が厳しいことが挙げられます。
ドコモのいつでもカエドキプログラム
ドコモの「いつでもカエドキプログラム」は、対象のスマートフォンを24回払いで購入し、23カ月目に端末を返却することで最終回の支払いが免除されるプログラムです。返却しない場合は、最終回の支払いを一括で行うか、再度24回に分割して支払うことが可能です。一部の機種では「いつでもカエドキプログラム+」を利用することで、1年後の返却も可能です(いつでもカエドキプログラム)。
加入方法は、ドコモショップ、ドコモ取扱店、またはドコモオンラインショップで対象機種を購入する際に申し込みます。対象機種には、iPhone 15、iPhone 16、Androidスマホなどが含まれます。返却方法は、ドコモに郵送するか、ドコモショップに持ち込む形で行います。返却前には、端末のデータを消去し、初期化する必要があります。また、dポイントクラブへの登録や、端末に故障や破損がないことなどが条件です。条件を満たさない場合、最大22,000円(税別)の追加料金が発生する可能性があります。
メリットは、端末代金を抑えられることと、返却時期が比較的早いことです。デメリットとしては、端末が手元に残らないことや、返却条件が厳しいことが挙げられます。
返却プログラムのメリット
コスト削減
返却プログラムを利用することで、端末代金を大幅に抑えることができます。例えば、iPhone 15 Pro(128GB)の通常価格は164,900円(税込)ですが、返却プログラムを利用すると、auでは実質94,645円、ソフトバンクでは96,120円、ドコモでは97,014円で利用可能です。これは、2年間の分割払いと返却により、端末代金の負担を軽減できるためです。さらに、キャリアによってはMNP(他社からの乗り換え)やオンラインショップでの購入で追加の割引が適用される場合があります。
新機種への早い乗り換え
2年ごとに新しいスマートフォンに乗り換えることができるため、最新の機能や性能を楽しむことができます。例えば、カメラ性能の向上や新しいOSの機能をいち早く体験したい場合に適しています。また、古いスマホを下取りに出す代わりに、返却プログラムを利用することで直接コストを抑えられます。
返却プログラムのデメリット
端末が手元に残らない
返却プログラムでは、2年後に端末を返却するため、手元にスマートフォンが残りません。端末を長期間使用したい場合や、コレクションとして所有したい場合には不向きです。この点は、購入後に端末を完全に自分のものにしたいユーザーにとって大きなデメリットとなる可能性があります。
返却条件が厳しい
端末を返却する際には、一定の条件を満たす必要があります。例えば、端末に故障や破損がないこと、データ消去が完了していること、付属品が揃っていることなどです。これらの条件を満たさない場合、最大22,000円(税別)の追加料金が発生する可能性があります。特に、日常使用で小さなキズがついた場合でも、追加料金の対象となることがあるため、注意が必要です。
どのプログラムがお得か?
以下は、iPhone 15 Pro(128GB)を例にした各キャリアのコスト比較です。
キャリア | プログラム名 | 実質負担額(円) | 返却時期 | 追加料金(条件未達時、税別) |
---|---|---|---|---|
au | スマホトクするプログラム | 94,645 | 13~25カ月目 | 最大22,000 |
ソフトバンク | 新トクするサポート | 96,120 | 25カ月目 | 最大22,000 |
ドコモ | いつでもカエドキプログラム | 97,014 | 23カ月目 | 最大22,000 |
auの「スマホトクするプログラム」が最も安価ですが、月額料金や他のキャンペーン、ネットワークのエリアなども考慮する必要があります。例えば、ソフトバンクの48回払いは支払い期間が長い分、月々の負担が少ない場合があります。また、ドコモのプログラムは1年返却のオプションがあり、早期に新しい機種に乗り換えたい場合に有利です。自分のライフスタイルや予算、使い慣れたキャリアを考慮して選択することが重要です。
スマホを2年で返却するプログラムのポイントまとめ
- コスト比較: auが最も安価(94,645円)だが、月額料金やキャンペーンも考慮が必要。
- 返却時期: auは13~25カ月目、ソフトバンクは25カ月目、ドコモは23カ月目と、柔軟性が異なる。
- 条件の厳しさ: どのキャリアも故障やデータ消去の不備で追加料金が発生する可能性がある。
- ライフスタイル: 最新機種を頻繁に使いたい場合は有利だが、端末を所有したい場合は不向き。
端末を返却する際の注意点
データバックアップ
端末を返却する前に、重要なデータをバックアップしておく必要があります。写真、連絡先、メールなどは、クラウドサービス(Google Drive、iCloudなど)やPCに保存しておきましょう。返却後に端末内のデータは復元できないため、事前の準備が重要です。
端末の初期化
返却前に、端末を工場出荷時の状態に戻す必要があります。各キャリアの公式ウェブサイトに記載されたガイドラインに従って、正しく初期化を行ってください。例えば、iPhoneの場合は「設定」→「一般」→「リセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択します。
以前書いたブログに初期化方法を乗せているので参考までに
スマホのパスワードを忘れたときの対処法!初期化せずに変更する方法を徹底解説スマホのパスワード設定に悩む方は必見!安全で簡単なパスワードの作り方を解説しています。実は、複雑すぎるパスワードは必要ありません。この記事を読めば、効果的なパスワード設定の方法がわかります。
端末の状態確認
端末にキズや破損がないか確認しましょう。日常使用で小さなキズがついた場合でも、追加料金の対象となる可能性があります。保護フィルムやケースを使用して、端末を良好な状態に保つことが推奨されます。
まとめ
au、ソフトバンク、ドコモの返却プログラムは、スマートフォンを低コストで利用し、最新機種に頻繁に乗り換えたいユーザーにとって魅力的な選択肢です。しかし、端末が手元に残らないことや、返却条件の厳しさなど、デメリットも存在します。自分のニーズに応じて、コスト、返却時期、キャリアの使いやすさを比較し、最適なプログラムを選びましょう。また、返却時にはデータバックアップや初期化、端末の状態確認を怠らないように注意してください。これらのポイントを押さえることで、返却プログラムを最大限に活用できます。