スマホがずっと話し中になる原因と対処方法を5つのケースでわかりやすく解説

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スマホで電話をかけたときに、相手側がずっと「話し中(ツーツー)」と表示されてつながらないことがあります。このような状況は誰にでも起こりえますが、原因はさまざまです。本記事では、初心者向けに「スマホ ずっと 話し中」になる代表的なシチュエーションと、それぞれの原因・対処法・注意点について詳しく解説します。

  • 電話をかけたときにずっと話し中になる原因は複数考えられる

  • 「特定の相手だけ」かけても話し中になる場合と「全ての相手」に話し中になる場合で原因が異なる

  • スマホ本体の設定(おやすみモードや着信拒否、機内モードなど)もチェックが必要

  • 対処方法は設定の見直し、再起動、別の連絡手段やキャリアへの問い合わせなど複合的に行う

スマホがずっと話し中になるケース1:特定の相手にだけ話し中になる場合

特定の相手にだけ話し中

特定の相手にだけ話し中になる場合

例えば「友人Aさんに電話をかけると、何度かけても必ず話し中のまま」という状況です。他の相手には普通につながるのに、Aさんだけつながらない場合があります。このようなケースでは、Aさん側の設定や状況に原因があることが多いです。

その原因の説明

  • 着信拒否設定: Aさんがあなたの番号を着信拒否リストに登録している場合、発信者側には話し中の音が聞こえます。知らないうちにブロックされている可能性があります。

  • おやすみモード: Aさんのスマホがおやすみモード(Do Not Disturb)設定になっていると、特に「常に通知しない」設定や着信反復設定オフの場合に、連続してかけると話し中の音になることがあります。

  • 相手が通話中・保留: Aさんが誰かと長時間通話している、あるいは通話を保留にしている場合、発信側には「話し中」と認識されることがあります。

  • 一時的な通信トラブル: Aさんのスマホやキャリア側で一時的な通信障害が発生していると、実際には通話中でなくても話し中と判断される場合があります。

その対処方法

  • 別の連絡手段で確認する: SMSやLINEなどメッセージアプリでAさんに連絡し、電話に出られる状況か確認します。おやすみモードや着信拒否の有無を尋ねてみましょう。

  • 設定を見直してもらう: Aさんに着信拒否リストやおやすみモードの設定を確認してもらいます。特に自分だけ拒否設定されていないか、繰り返し着信設定の状態もチェックしてもらいましょう。

  • 時間をおいて再度かける: しばらく時間を置いてから再度発信してみます。相手の通話が終わるまで待つことが必要な場合もあります。

  • 別の電話回線を使う: 可能であれば、別の電話番号や固定電話からかけてみてください。キャリアや端末によって挙動が異なることがあります。

関連する注意点

  • 繰り返しの通話に注意: 何度も立て続けに電話をかけると相手に迷惑がかかる場合があります。相手の状況に配慮して適度な間隔をあけましょう。

  • コミュニケーションの配慮: 特定の相手からだけ拒否されている場合、対人トラブルの可能性もあります。原因がわからないときは、対面やSNSで丁寧に確認することが大切です。

  • キャリアの設定確認: まれにキャリア(ドコモ・au・ソフトバンクなど)の迷惑電話サービスや電話アプリの設定でブロックされる場合もあります。相手側にそのようなサービスが有効になっていないかも確認しましょう。

スマホがずっと話し中になるケース2:すべての相手に話し中になる場合

すべての相手に話し中

すべての相手に話し中になる場合

今度は「友人、家族、誰に電話をかけても同じようにずっと話し中の音がする」場合です。つまり、特定の相手だけでなく、電話をかける相手にかかわらず常に話し中になってしまいます。

その原因の説明

  • キャリアの通信障害: 電波が極端に悪い、基地局の障害が発生しているなど、携帯電話の通信そのものに問題があるとき。発信しても通話回線が確立できずに話し中になることがあります。

  • 料金未払いやサービス停止: 契約キャリアで料金の支払いが遅れていると、通話が制限される場合があります。通常はアナウンスが流れますが、状況によっては話し中になることもあります。

  • 機内モードや電波オフ: スマホが機内モードになっていると電波を発信しません。通常は「圏外(サービスエリア外)」アナウンスになりますが、機内モード設定やSIM認識の不具合で話し中に聞こえる場合があります。

  • SIMカードや端末の不具合: SIMカードが正しく挿入されていない、または故障していると、通話が正常に行えません。この場合も通話開始時に話し中のような状態になる可能性があります。

その対処方法

  • 電波状況を確認する: スマホが圏外になっていないか確認します。自宅や地下、ビルの奥など電波が入りにくい場所ではないか調べ、必要に応じて移動して再度かけ直します。

  • 機内モードを解除: 端末の機内モードやモバイル通信をオフにしていないか確認し、オンオフを切り替えてみましょう。またスマホを再起動してネットワークに再接続させます。

  • 料金や契約状況の確認: キャリア公式サイトやマイページで料金未払いがないかを確認します。また、長期出張や海外渡航前に契約内容の変更(ローミング設定など)を忘れていないかチェックしましょう。

  • SIMカードの再挿入: 可能であればスマホのSIMカードを一度取り出し、再度しっかり差し込みます。SIMアダプターを使っている場合は正しいサイズであるかも確認してください。

関連する注意点

  • キャリアの公式情報を確認: 大規模な通信障害はニュースやキャリア公式ページで告知されることがあります。故障時は復旧を待つしかない場合もあります。

  • サポートセンターへの問い合わせ: 自己解決が難しい場合、契約キャリアのサポートセンターに問い合わせると原因がわかることがあります。特に未払いなどが原因なら早めに対処しましょう。

  • 端末破損の可能性: 水没や落下などで端末やSIMが壊れている場合、通話不能になることがあります。原因が分からないときは修理店で診断してもらうのも一案です。

スマホがずっと話し中になるケース3:着信時に話し中になる場合

着信時に話し中

着信時に話し中になる場合

次は「誰かから電話がかかってきたとき、自分のスマホが話し中扱いになってしまう」場合です。たとえば家族や友人から電話がかかってきても、相手にはすぐに話し中音(ツーツー)が聞こえてしまい、あなたのスマホでは着信が行われない状態です。

その原因の説明

  • おやすみモード: あなたのスマホでおやすみモード(特に「常に通知しない」設定)の時間中や、指定した相手以外を通知しない設定にしていると、着信音が鳴らずに話し中になります。

  • 着信拒否設定: スマホの着信拒否リストに相手の番号が入っていると、その相手からの着信が自動的に拒否され「話し中」の音になることがあります。迷惑電話防止機能や固定電話で非通知設定も同様です。

  • 非通知拒否機能: 非通知設定された電話を受け付けない設定にしていると、発信者には話し中の応答になります。身に覚えのない非通知電話をブロックしていないか確認します。

  • 機内モードや電波オフ: 自分のスマホが機内モードに入っている、または電波が圏外のときも、相手の電話は通じず話し中または切断音が聞こえる場合があります。

その対処方法

  • おやすみモードを確認・解除: 設定アプリからおやすみモードの設定を確認し、必要な連絡先に対して例外設定を行います。特に家族や緊急連絡は許可リストに入れましょう。

  • 着信拒否リストをチェック: スマホの通話設定にある「着信拒否番号」や「ブラックリスト」に、必要な相手の番号が登録されていないか確認します。不要な拒否設定があれば解除してください。

  • 非通知着信の設定確認: 相手が非通知電話の場合に備えて、「非通知着信を受け付ける」設定ができる機種もあります。設定で非通知の着信を受けられるようにするか、相手に番号を通知してもらいましょう。

  • 機内モード・電源を確認: 忘れがちな機内モードや電源オフ状態になっていないか確認します。画面ロック後に誤って機内モードになっていないか、ホーム画面でアイコンを見てチェックしてください。

関連する注意点

  • 着信音設定に注意: スマホをマナーモードにしていると着信音は鳴りませんが、マナーモード自体は話し中にはなりません。しかし、着信音量が小さいと気づきにくいので確認しましょう。

  • アプリの影響: 一部の迷惑電話ブロックアプリやキャリアのサービスが着信を制御している場合があります。これらを無効にするか、設定を見直してください。

  • 緊急時の設定: おやすみモードのまま寝る場合は、緊急電話や家族からの着信だけを許可する設定にしておくと安心です。設定後は試しにテスト着信して正しく動作するか確認しましょう。

スマホがずっと話し中になるケース4:端末の不具合で話し中になる場合

端末の不具合で話し中

端末の不具合で話し中になる場合

スマホ自体の異常で「ずっと通話中」のままになることがあります。たとえば、通話を終えたはずなのにスマホが通話状態のまま固まっていたり、着信が来ても自分の端末で通話状態が解除されないと、相手からは話し中に聞こえ続けます。

その原因の説明

  • OSや通話アプリのバグ: スマホや電話アプリのソフトウェアに不具合があると、通話終了後も内部的に通話中と認識される場合があります。特に古いOSや特定機種で発生しやすいことがあります。

  • アプリの競合: 通話以外のアプリ(例:ビデオ通話アプリやサードパーティ製の電話アプリ)がバックグラウンドで動作し、通話機能に干渉している可能性があります。

  • メモリ不足: スマホの空きメモリが少ないと、通話アプリが正常終了せずにフリーズしてしまうことがあります。

  • センサー異常: まれに、近接センサーの故障でスマホが画面オフを解除できず、通話終了操作が受け付けられない場合があります。

その対処方法

  • スマホの再起動: 最も手軽で効果的な対策です。スマホを再起動することで内部状態がリセットされ、多くの場合問題が解消します。

  • アプリ・OSの更新: 通話に関するアプリやスマホのOSにアップデートがないか確認し、最新の状態にします。既知のバグ修正が含まれていることがあります。

  • アプリのアンインストール・再インストール: 通話に影響を与えると思われるサードパーティアプリ(通話アプリやセキュリティアプリ)があれば、一時的に無効化またはアンインストールして様子を見ます。

  • 通話設定のリセット: スマホの設定に「ネットワーク設定のリセット」や「電話アプリのデフォルト設定に戻す」機能があれば実行してみます。設定の不整合が原因の場合に有効です。

関連する注意点

  • データのバックアップ: 端末トラブルの対処を行う前に、大切な電話帳やメッセージなどはバックアップしておくと安全です。

  • セーフモードで確認: アプリの競合が疑われる場合は、スマホをセーフモード(必要に応じて検索で方法確認)で起動してみて、問題が解消するかを確認します。

  • 故障の可能性: 再起動やリセットで改善しない場合、端末自体の故障も考えられます。修理や買い替えを検討する前に、専門店で診断を受けることをおすすめします。

スマホがずっと話し中になるケース5:キャリアやSIMカードの問題で話し中になる場合

SIMカードの問題で話し中

キャリアやSIMカードの問題で話し中になる場合

契約やSIMカードに関連した問題でも通話できなくなることがあります。例えば、スマホを他社から乗り換えた直後で開通手続きが済んでいなかったり、SIMカード自体にトラブルがある場合です。その結果、誰にかけてもすぐ話し中になる状況になることがあります。

その原因の説明

  • 開通手続きの未完了: 新しく契約したキャリアで乗り換え手続き(MNP)の処理中の場合、通話サービスが有効になっておらず発信できません。

  • SIMカードの故障・異常: SIMカードの接触不良や寿命切れ、あるいはSIM自体がスマホに対応していないケースで、電波を正しく受信できないことがあります。

  • 料金プランやオプション: 例えば通話定額プランが切れて通話制限がかかっていたり、特定の番号にかけられないオプションが有効になっていると、通話開始直後に切れる場合があります。

  • キャリアの回線障害: 極めてまれですが、特定キャリアの基地局や交換機のトラブルで、SIM認証や通話接続に問題が生じることがあります。

その対処方法

  • 契約状況の確認: キャリアのウェブサイトやマイページで開通状況や契約状態、支払い状況をチェックします。MNPの場合は開通完了の通知を確認しましょう。

  • SIMカードの確認: スマホの電源を切り、SIMカードを抜いて再度差し込みます。別の対応機種や予備のSIMで試せれば、自分のSIMかスマホのどちらが原因か特定できます。

  • キャリアに問い合わせ: 上記で解決しない場合、契約したキャリアのカスタマーサポートに問い合わせます。契約やSIMに関する情報を確認してもらいましょう。

  • ネットワーク設定再設定: スマホの「通信事業者設定の更新」や「APN設定の修復」機能があれば、それらを実行してみます。

関連する注意点

  • サービス開始時の確認: 契約手続きの際は、必ず通話が可能になっているかテストしましょう。特に乗り換え直後は手続き完了までに時間がかかることがあります。

  • SIMの互換性: eSIMやnanoSIMなど、スマホに合ったサイズ・タイプのSIMを使う必要があります。SIMサイズアダプターを使用する場合は接触不良に注意してください。

  • キャリアの通話制限に注意: 一部格安SIMでは通話料金の支払い方法が特殊な場合があります。料金未納にしないよう注意し、プラン内容も確認しておきましょう。

記事のまとめ

  • 電話が話し中になる原因は多岐にわたり、発信先の状況、自分のスマホ設定、通信環境、契約状況などを総合的に確認する必要があります。

  • 特定の相手だけの場合は、相手側のおやすみモードや着信拒否が原因であることが多いです。別の連絡手段で確認するのが早道です。

  • すべての相手に話し中になる場合は、自分のスマホの電波状況やキャリアのサービス状態を疑いましょう。再起動やキャリア問い合わせが効果的です。

  • スマホ設定(機内モード、おやすみモード、着信拒否など)を誤ってオンにしていないか、必ずチェックしてください。

  • 通話トラブルはソフトウェアやハードの不具合も原因になります。再起動、アップデート、SIM交換など幅広く対策を試しましょう。

  • まずは落ち着いて原因を絞り、適切な対処法を試すことがポイントです。