キーポイント

eSIMクイック転送は、iPhone間でeSIMを簡単に移行できる機能で、通常の再発行手続きが不要です。
必要なのはiOS 16.4以上の両デバイスと、同じApple IDでのiCloudログインです。
対応機種にはiPhone 16シリーズからiPhone 11までが含まれますが、日本国内発売モデルに限ります。
転送後、旧端末のSIMは無効になり、iPhoneとiPad間の転送はできません。

eSIMクイック転送とは？なんぞや！？
1. eSIMクイック転送の詳細解説
  1. eSIMの基本概念
  2. eSIMクイック転送の詳細
iPhone対応機種と要件
まとめ

eSIMクイック転送とは？なんぞや！？

eSIMクイック転送は、Appleが提供する機能で、iPhoneから別のiPhoneへeSIMを直接移行できるようにするものです。これにより、キャリアに連絡してeSIMを再発行する手間が省けます。特に機種変更時に便利で、設定画面から簡単に操作できます。研究では、この機能がユーザーの利便性を高め、時間短縮に寄与しているとされています。

必要な準備

両方のiPhoneがiOS 16.4以上にアップデートされていること。
新しいiPhoneがSIMロック解除済みであること。
Wi-Fi環境と、同じApple IDでiCloudにログインしていることが推奨されます。

eSIMクイック転送の詳細解説

近年、スマートフォンのeSIM技術は急速に普及し、特にiPhoneユーザーにとってeSIMクイック転送は機種変更時の大きな利点となっています。eSIMクイック転送の定義、使い方、対応機種、注意点、利点を詳細に解説します。

eSIMの基本概念

eSIM（Embedded SIM）は、物理的なSIMカードに代わるデジタルSIMで、iPhoneに内蔵されています。これにより、SIMカードスロットが不要となり、ユーザーはSIMカードを交換せずにキャリアを変更したり、複数のeSIMを管理したりできます。eSIMの利点には、柔軟性、セキュリティの向上、環境負荷の低減などが挙げられます。特に海外旅行時には、現地のデータプランを簡単に契約できる点が評価されています。

eSIMは中国本土では利用不可ですが、香港やマカオでは一部モデルでデュアルSIM（nano-SIMとeSIM）が可能です（Apple Support – iPhoneのeSIMについて）。

eSIMクイック転送の詳細

eSIMクイック転送は、iOS 16以降で導入された機能で、旧iPhoneから新iPhoneへeSIMを直接転送できるようにします。従来、eSIMの機種変更にはキャリアを通じて再発行手続きが必要でしたが、この機能によりデバイスの設定だけで完了します。

転送プロセスは以下の通りです：

新しいiPhoneで「設定」→「モバイル通信」→「近くのiPhoneから転送」を選択。
旧iPhoneに「電話番号を転送」のポップアップが表示され、認証コードを入力（同じApple IDでiCloudログイン済みなら不要）。
新しいiPhoneで転送可能な電話番号を選択し、転送完了。

ASCII.jpの記事では、このプロセスが「拍子抜けするほど簡単」と評価されており、従来のキャリアサポートチャット（例：povo2.0では9:30～20:00）や書類提出に比べて大幅に効率的であると述べられています（ASCII.jp – 拍子抜けするほど簡単なiPhone間の「eSIMクイック転送」を試す）。

iPhone対応機種と要件

eSIMクイック転送に対応するiPhoneは、2025年3月12日時点で以下のモデルが含まれます：

機種	備考
iPhone 16 Pro, 16 Pro Max	iOS 17以降必須
iPhone 16, 16 Plus, 16e	日本国内発売モデルに限る
iPhone 15シリーズ全モデル	対応確認済み
iPhone 14シリーズ全モデル	iOS 16.4以上必要
iPhone 13シリーズ全モデル	含むminiモデル
iPhone 12シリーズ全モデル	含むminiモデル
iPhone 11, 11 Pro, 11 Pro Max	対応
iPhone SE (第3世代)	対応